駿府・静岡の歴史散歩

静岡商工会議所報掲載記事。「小和田哲男さん/駿府と今川氏」「徳川家康公と駿府」「富士山と静岡の人々」「德川恒孝さん/駿府静岡と私」ほか

三つあった!? 駿府城天守

家康の天守台と秀吉の天守台 秀吉の天守台 発掘された金箔瓦 駿府城を愛する会 三つあった!?駿府城天守 静岡大学名誉教授 小和田哲男氏 駿府城を愛する会(酒井公夫会長)は 2018年12月18日(火)、 静岡市中央体育館3階大会議室で 講演会を開催し、 8…

旧幕臣と明治日本/川村清雄

田口卯吉 徳川家臣団大会2017 徳川みらい学会2017年第1回講演会 「徳川家臣団大会2017」を 2017年4月16日、 「日本の近代化の礎となった静岡の幕臣たち 大政奉還150周年に寄せて」 をテーマに、 しずぎんホール「ユーフォニア」で開…

徳川が創り上げた江戸システムの価値

エルヴィン・フォン・ベルツ 徳川みらい学会2017年度第4回講演会 徳川が創り上げた江戸システムの価値 作家・歴史評論家 原田伊織さん 徳川みらい学会2017年度第4回講演会を 2017年10月20日(金)、 しずぎんホール「ユーフォニア」で開催。…

幕末・明治維新の静岡で活躍した人々

幕末・明治維新の静岡で活躍した人々 わが国の東西を結ぶ位置にある静岡市は、 戦国や幕末など時代の変わり目に 歴史の表舞台に登場してきました。 2017年は、 15代将軍・徳川慶喜公が 朝廷に政権をお返しする「大政奉還」を申し出て 朝廷がそれを受け…

幕末・明治維新の静岡をめぐる旅

大政奉還 筆:邨田丹陵 所蔵:明治神宮 幕末・明治維新の静岡をめぐる旅 わが国の東西を結ぶ位置にある静岡市は、 戦国や幕末など時代の変わり目に 歴史の表舞台に登場してきました。 2017年は、 15代将軍・徳川慶喜公が 朝廷に政権をお返しする「大政…

江戸城無血開城と山岡鉄舟

山岡鉄舟 徳川家臣団大会2018 江戸城無血開城と山岡鉄舟 全生庵住職 平井正修さん 徳川みらい学会2018年度第1回講演会 「徳川家臣団大会2018」を 2018年4月16日、 しずぎんホール「ユーフォニア」で開催。 明治維新150年にちなみ、 …

徳川家康と黒田官兵衛

黒田如水 所蔵:福岡市博物館 徳川みらい学会2014年度第5回講演会 徳川家康と黒田官兵衛 静岡大学名誉教授 小和田哲男さん 徳川みらい学会2014年第5回講演会を 11月1日(土)、 静岡市民文化会館で開催しました。 講師は静岡大学名誉教授の小和田…

浜松で世に出た家康と秀吉

徳川家康三方ヶ原戦役画像 所蔵:徳川美術館 三方原の戦いで武田信玄に喫した大敗を 終生肝の命ずるために後年描かせたと伝えられる 徳川みらい学会2013年度第6回講演会 浜松で世に出た家康と秀吉 静岡文化芸術大学准教授 磯田道史さん 徳川みらい学会…

徳川時代の茶の湯 遠州の綺麗さび

小堀遠州 徳川みらい学会2014年度第4回講演会 徳川時代の茶の湯 遠州の綺麗さび 遠州茶道宗家13世家元 不傳庵 小堀宗実さん 徳川みらい学会2014年度第4回講演会を 2014年9月13日(土)、 静岡市民文化会館で開催。 講師は遠州茶道宗家13…

駿府における徳川家康の御大工・中井大和守

「東照社縁起絵巻」に描かれた駿府城天守 筆:狩野探幽 所蔵:日光東照宮 徳川みらい学会2016年度第6回講演会 駿府における徳川家康の御大工 中井大和守 大阪くらしの今昔館館長 谷直樹さん 徳川みらい学会2016年度第6回講演会を 2017年2月2…

「世界の記憶」に登録された朝鮮通信使

2007年は駿府城と清見寺周辺で朝鮮通信使行列を再現した。 「世界の記憶」に登録された朝鮮通信使 比較文化学者・評論家 金両基(キムヤンキ)さん 2017年10月31日、 「朝鮮通信使に関する記録」が ユネスコ「世界の記憶」に登録されました。 そこ…

朝鮮通信使と家康

南聖重詩書 第8回(1711年)使節の書記・南聖重は、 清見寺にて 第6回(1655年)使節の 父で従事官・南龍翼の遺墨と対面して 感涙にむせぶ。 56年の歳月を経ていた。 聖重は「清見寺に泣いて遺韻に次す」と書を残す。 所蔵:清見寺 ユネスコ「世界の…

東アジアの中での朝鮮通信使

荻生徂徠肖像 徳川みらい学会2017年度第2回講演会 東アジアの中での朝鮮通信使 京都大学名誉教授 夫馬 進(ふま すすむ)さん 徳川みらい学会2017年度第2回講演会を 2017年6月19日(月)、 しずぎんホール「ユーフォニア」で開催。 京都大学名…

朝鮮通信使と駿河

四溟堂松雲大師真影 所蔵:表忠寺 韓国 密陽 徳川みらい学会2016年度第2回講演会 朝鮮通信使と駿河 大妻女子大学教授 上垣外憲一(かみがいとけんいち)さん 徳川みらい学会2016年度 第2回講演会、朝鮮通信使講演会を 2016年6月19日、 静岡市…

シンポジウム「朝鮮通信使と日韓関係の未来」

シンポジウム「朝鮮通信使と日韓関係の未来」 家康公の平和外交を教訓に 静岡商工会議所、 駐横浜大韓民国総領事館、 静岡県日韓親善協会などは 2014年6月19日、 しずぎんホール「ユーフォニア」で、 シンポジウム「朝鮮通信使と日韓関係の未来」を開…

関ヶ原の戦いと小山評定

小山市民劇団「開運座」が小山評定を再現する劇を披露 2016年12月16日 しずぎんホール「ユーフォニア」 徳川みらい学会2016年度第5回講演会 関ヶ原の戦いと小山評定 静岡大学名誉教授 本多隆成さん 徳川みらい学会2016年度第5回講演会 「…

浜松城時代の家康と井伊直虎・虎松

朱漆塗仏二枚胴具足 井伊直政が関ヶ原合戦で着用したと伝えるもの 所蔵:彦根城博物館 徳川みらい学会in浜松2017 浜松城時代の家康と井伊直虎・虎松 静岡大学名誉教授・徳川みらい学会会長 小和田哲男氏 徳川みらい学会in浜松講演会を 8月25日(金)、 …

戦国駿府の武将たち

戦国駿府の武将たち 駿府(静岡)は、 230年余にわたる今川氏の治世ののち、 武田軍によって焼き払われ、 13年間の武田氏の支配を経て、 徳川氏の領地となります。 このため、 今川氏の遺跡の多くは、 武田氏や徳川氏による改修が加わっています。 そこで…

戦国駿府の古城めぐり

戦国駿府の古城めぐり 駿府(静岡)は、 230年余にわたる今川氏の治世ののち、 武田軍によって焼き払われ、 13年間の武田氏の支配を経て、 徳川氏の領地となります。 このため、 今川氏の遺跡の多くは、 武田氏や徳川氏による改修が加わっています。 そこ…

駿府静岡と私48 新しい静岡の姿

日本平ホテルから清水港の夜景と富士山を望む 駿府静岡と私48 新しい静岡の姿 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 新しい年を迎えました。 新しい年が 日本にとって、 また静岡に取って 明るい元気の良い年になってくれることを 心から祈っています。 昨年…

駿府静岡と私47 静岡の進路と課題3

驛前 松乃鮨「静岡にぎり」 http://ajinamise.eshizuoka.jp/e1884067.html 駿府静岡と私47 静岡の進路と課題3 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 前の二つの号で オランダとドイツの話をしましたが、 この二つの国は とても地方自治の力が 強い国です。 …

駿府静岡と私46 静岡の進路と課題2

2012年4月14日に開通した新東名高速道路 静岡SA付近 駿府静岡と私46 静岡の進路と課題2 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 今回は ドイツでの御話をします。 昨年(2011)末、 日独修好通商条約150年を記念する 展覧会がドイツ中部の都市…

駿府静岡と私45 静岡の進路と課題1

駿河湾上空から静岡市と富士山を望む 写真提供:静岡市 撮影:2008年2月18日 駿府静岡と私45 静岡の進路と課題1 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 東日本大震災から もう1年と2カ月が過ぎました。 日本は 大震災の痛ましい犠牲者への鎮魂の祈…

駿府静岡と私44 ヨーロッパの市電

昭和27年(1952)12月、静岡市役所前を走る路面電車 旧静岡市では昭和37年(1962)、旧清水市内では昭和50年(1975)に廃止 写真撮影:海野幸正さん 駿府静岡と私44 ヨーロッパの市電 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 昨年(2011)の春…

駿府静岡と私43 生き生きとした都市を支えるもの

呉服町通り 静岡市葵区 2012年9月撮影 駿府静岡と私43 生き生きとした都市を支えるもの 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 少し前の事になりますが、 久し振りで 日本海に面した美しい城下町を 訪れる機会が有りました。 戦災を免れ、 古い町並みが…

駿府静岡と私42 オリンピック

ロンドン市のオリンピックパーク 左手前がオリンピックスタジアム 写真提供:共同通信社 駿府静岡と私42 オリンピック 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 4年に一度の恒例ですが、 皆様御同様に 今年(2012)の夏も オリンピックのテレビ観戦を 随分楽…

駿府静岡と私41 御正月

昭和32年(1957)1月1日の静岡駅前バス停 行き交う年始まわりの人々 撮影:海野幸正さん 駿府静岡と私41 御正月 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 今年(2013)のお正月は 穏やかな良い天気に恵まれて、 私達老夫婦には とても良い正月でした。 …

駿府静岡と私40 家康公と静岡

静岡市駿河区丸子の朝鮮岩から 駿府城公園と富士山を望む 駿府静岡と私40 家康公と静岡 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 長い間連載して参りました 家康公の御事跡に関するコラムも、 家康公没後四百年の大祭の年を終えて、 今号で終了する事となりまし…

駿府静岡と私39 家康公の「和」の心

駿府城二ノ丸東御門・巽櫓 駿府静岡と私39 家康公の「和」の心 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 家康公が その長い戦いの人生の どの時点で 「日本に戦争の無い平和な時代をもたらすこと」 を御自分の使命 と感じられるようになったのか は解りませんが…

駿府静岡と私38 捨てるモノの無い世界

日本橋 『江戸名所図会』天保5年(1834)刊行 挿絵は長谷川雪旦 駿府静岡と私38 捨てるモノの無い世界 德川宗家第18代当主 德川恒孝さん 江戸時代の物流は、 ほとんどが舟で 行われていました。 利根川の水運は 巨大な動脈で、 現在の 東名高速道路と…